院長ブログ
百日咳とは?
院長 辻川 雄
百日咳(ひゃくにちぜき)は、「ボルデテラ・パーツシス」という細菌によって起こる感染症です。初期は風邪のように咳やくしゃみ、軽い発熱が見られますが、数日後から咳が激しくなり、発作的に続くのが特徴です。咳の後に「ヒュー」という音が出ることもあります。咳は長引きやすく、数週間から数か月続くことがあります。特に乳児がかかると重症化しやすく、呼吸困難になることもあるため注意が必要です。感染経路は飛沫感染で、咳やくしゃみにより周囲にうつる可能性があります。予防には、生後2か月から始まるワクチンが有効です。治療には抗菌薬が使われ、できるだけ早い段階での受診と診断が重要です。咳が長引くときは、百日咳の可能性もあるため、お早めにご相談ください。