ABC検診(胃がんリスク分類)
ABC検診
ABC検診とは、ピロリ菌感染と胃粘膜の萎縮程度を組み合わせることで胃癌になる危険性を4つの群に分類する検査です。早期胃がんの発見率はバリウム検査よりも2~3倍高いと言われております。胃癌とピロリ菌との関連が明らかになり、検診では胃癌の早期発見だけでなく、胃癌の発生予防が可能となりました。ABC検診は、胃癌のリスク別検診として普及し始めております。
- A群
- 健康的な胃粘膜で、胃癌が発生する確率はほぼゼロです。
- B群
- 胃粘膜の萎縮は軽度です。年間胃癌の発生率は0.1%(1000人に1人)程度です。
- C群
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胃粘膜の萎縮は進んでおり、年間胃癌の発生率は0.2%(500人に1人)程度です。
D群:胃粘膜の萎縮が高度に進んで、ピロリ菌が住めなくなっており、年間胃癌発生率は年率1.25%(80人に1人)です。
A群以外は、除菌療法や胃カメラ検査の対象になります。
胃癌の手術を受けたことがある人、過去にピロリ菌除菌療法を受けた人、現在および2か月以内に胃酸分泌抑制薬を飲んでいた人、腎臓の悪い人、免疫抑制剤やステロイド薬を内服している人などは、ABC検診の結果が正しく出ない場合がありますので受診の際に必ず申し出てください。
A群からの胃癌発生確率は、極めて低い率ですがゼロではありませんのでおなかの調子が悪い方は必ずお伝えください。
胃カメラをご希望の方
毎週木曜日に、院長が牧田総合病院で胃カメラ検査を行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。責任をもってご案内いたします。