循環器内科
高血圧、不整脈、動悸、息切れ、胸痛、足のむくみなどの症状に対して、心電図・胸部レントゲン・心エコー・ホルター心電図を組み合わせて、正確な診断と適切な治療を行っています。胸痛を主訴に来院され、緊急処置が必要と判断して当院から救急搬送を行った症例が、これまでに10件ほどあります。こうした緊急対応には循環器の専門的知識と迅速な判断が求められるため、専門医による診療体制が重要です。心機能が低下している高齢の慢性心不全患者において、心不全が悪化した際に利尿剤を適切に調整し、外来で完結する形で治療を行うことがあります。こうした対応は、専門的な知識と経験を有する医師でなければ難しい治療です。
実際に、84歳の男性が「脈が速くなった後に意識が遠のく」と来院され、ホルター心電図検査で上室性頻拍を確認。症状から脳虚血が疑われ、緊急で不整脈治療を実施しました。
また、近年ではAIを用いたホルター心電図解析により、診断補助の効率と正確性が大きく向上しており、これを臨床判断の一助としています。従来は30分以上かかっていたホルター心電図の解析も、AIを活用することで約1分程度にまで短縮されました。ただし、初期段階では粗い解析結果となることもあるため、必要に応じて修正を加えながら精度の高い診断へと導いています。
対応する主な疾患・症状:
・高血圧症(本態性・二次性)
・心不全(急性・慢性)
・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞後)
・不整脈(心房細動、期外収縮、上室性頻拍、徐脈など)
・弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全など)
・心筋症(拡張型、肥大型など)
・心膜疾患(心膜炎、心嚢液貯留など)
・血管疾患(大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)
・起立性低血圧、反射性失神などの自律神経性循環調節異常
・胸痛、動悸、息切れ、失神などの精査
・大動脈疾患
「健診で指摘された」「なんとなく不安がある」という段階でも、早期発見がその後の生活を大きく左右する場合があります。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
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